D-BOX
Summary

D-BOX工法の概要

内部拘束の有無による各状態を再現したモデル試験の様子。内部拘束のない袋を吊り上げると、内部の粒状体材料の重みにより下層部に変形が生じている。一方、内部拘束具を配置した袋は、形状を維持したまま吊り上がっている。この際、内部の粒状体同士に強い摩擦力が生じており、摩擦力による締め付けによって強靭な地盤が形成される。

上記原理を利用してポリプロピレン性の袋の内部にC0~40~0、RC0~40~0砕石を投入し、バックホウでの吊り上げによって、D-BOX内に強力な摩擦力を生じる。この強靭化されたD-BOXを地中に敷き詰め、更に強靭な表層転圧によりBOX下部の地盤を強化する。

地盤補強のみならず、次の点でもD・BOXの利点は次のところにあります。①振動低減効果、②液状化対策、③凍上防止効果(九州では考慮の必要性はほぼなし)

振動調査

設置後に計測した振動は大幅に低減されていることが確認されました。地盤振動を5~10dB程度低減道路の路盤にD・BOXを設置することで、交通振動を大きく低減することができます。また、建物の基礎下にD・BOXを設置することで交通振動だけでなく、地震動に対しても低減効果があります。

液状化状態での沈下測定

コンクリート基礎では沈下が見られたが、液状化状態でも沈下量は少なかった。

超軟弱地盤での施工例

現場は、S県にあるダムの修繕工事で、老朽化した水門を改修する工事ですが、数十年の利用でダムの湖底に腐葉土が3m以上堆積し、人も歩けない程の軟弱地盤でした。本工事は水門の対面より約200mの仮設道を設置した後、水門前に120tのラクタークレーンの作業ヤードを構築するといった内容です。

現場は、A県にある用水池の工事で、河川に 隣接した敷地に高さ7mのL型のコンクリ-ト擁壁を設置し、用水池を建設するという工事でした。擁壁の設置面が河川水位以下で敷設底面部の砂質地盤が液状化した現場でしたが、施工開始後、シートパイル側に平行に1列、3段を積層したところで、下から噴き出していたパイピングは収束しました。

製品自体の強度が高く、施工場所を選ばない施工のしやすさがあります。

セメント系混合工法と比較して

最大95%のCO2排出量を削減。セメントや鉄鋼は製造時に大きなCO2を排出します。一般的な住宅程度の地盤改良であっても、ガソリン4,300リットルが燃焼したときのCO2排出量となります。

六価クロム等の有害物質を排出しない
農業地域でも利用できる優れた環境性

セメント系固化材を使用した地盤改良は、常に六価クロムに対し最新の注意を払い施工を行う必要があります。セメント系固化材を一切使用しないD・BOXを使用することで、これらの心配は無用です。

透水機能により
地下水の流れを妨げない

地盤と水は常に影響しあっている関係です。土砂崩れや堤防の崩壊など、災害の多くは水が関係しています。D・BOXは砂と同等の透水性脳を有するため、水の流れを阻害しません。この特徴を活かし少しでも災害が減るような提案をこれからも行っていきます。

素材はポリプロピレン(耐紫外線仕様)で
土中では半永久的に利用可能

D・BOXの素材はPP(ポリプロピレン)でできています。PPは耐薬品性に優れ強度の高い材料です。また、土中などの紫外線にさらされない条件においては、長期的に強度を確保することができます。(紫外線劣化防止対策も施しています。)

形状維持・強度増加を引き出す、
容器内部の独自構造

D・BOXはガイドゲージやトラスバンドと呼ばれる内部拘束具を備えています。この構造によりD・BOXに多くの機能をもたらしています。

容器自体がフィルター効果によって
様々な効果を発揮

D・BOXの生地は水だけを通し土の粒子をせき止めることができ、地盤補強や液状化などに大きな効果を生み出します。

小型重機でも施工可能

専用重機を必要とせず、また小型重機や場合によっては人力のみでも施工が可能なため、狭小地などの施工が困難な条件でも工事が行えます。